ロンドンで勤めていたレストランにはベーカリーセクションがありました。最初料理人として勤務した後、半年間ベーカリーで働くことになります。 当時、専門学校で教わったパン作りの基本を覚えていました。しかし、ロンドンのお店で行われていたパンの作り方は、僕には全く理解のできないものでした。 生地がドロドロで発酵時間がとても長い、発酵中生地は冷蔵庫に入れているし、成形の仕方も今まで見てきたものとは全く異なっていました。 理由を周りに聞いても核心をつく答えは返ってこない。理解するためそこから毎日英語の本を読み漁り、実践で学びながらあっという間に6ヶ月過ぎました。その後スウェーデンに行くことが決まり、料理の方に戻ることになります。 日本に帰国してから料理人として働いている時も、もっとパンを勉強したいという思いと好奇心がありました。 イギリスではフランスのメーカーの小麦粉を使っていましたが、日本で作られる粉で自分が経験した様なパンは作れるのだろうか? いや、同じものを作っていたのではしょうがない。あのロンドンで作っていたパンを越えられるものを国産の材料で作れるのだろうか? 料理人としての知識と技術が、このパンと合わさったら面白いものが作れるのではないか? そんな思いから2021年4月、祖父の建てた家のキッチンを改装しOida Breadが始まりました。 Onlineと出店をメインに営業し、2023年3月ようやく店舗としての営業を開始しました。 Oida Breadは高加水サワドーブレッドを中心としながら、シェフとしての技術を取り入れた料理の一部としてのパンを作っています。 これからも好奇心を大切にし、試作を繰り返しながら美味しさの追求を続けていきます。
試作品作りでの苦悩、新商品がどう作られているかなどの裏話や考えていることなどなど。インスタグラムでは言えないことをお伝えしてます🧐🤔🤫